最近の労働災害は「受注時と内容の異なる」契約外作業で多発しています。また、資格保有のないスタッフに有資格業務を行なわせることは、危険性が高まるだけでなく法令違反にもつながります。
作業内容・就業場所・使用する機械設備等、派遣スタッフの習熟度や生産状況によって契約変更を希望される場合は事前にご相談いただき、適正な契約管理と安全確保にご協力をお願いいたします。
ここでは、具体的なケースを2つ見てみましょう。
これらのケースをもとに、「安全管理上」と「派遣契約上」の2つの観点から問題点を整理します。
(1)テクノ・サービスに連絡なしで契約外作業をするということは、事前にテクノ・サービスでの安全確認がなされていないので、危険性の高い作業についている可能性がある。
(2)作業内容を変更する場合、従事させる業務に応じて必要な事項について行うべき安全衛生教育(労働安全衛生法 第59条第2項)が、徹底されない可能性がある。
(1)テクノ・サービスに連絡なしで契約外作業をするということは、契約書の差し替えがなされず、契約書上の作業と実際の作業が異なり法的に問題が生じる場合がある。
(2)スタッフに事前説明が無いことによる、スタッフからの苦情の原因となる。
非定常作業における労働災害の発生率は、定常作業よりも高い状況にあります。
十分な知識と高度な技術を持っていない派遣スタッフには非常に危険ですので、絶対に避けてください。